「ねこあつめ」を考える

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「ねこあつめ」とは

「ねこあつめ」とは全世界で1000万ダウンロードを超えて遊ばれているスマホアプリです。

ダウンロード先です。
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.hit_point.nekoatsume&hl=ja
https://itunes.apple.com/jp/app/nekoatsume/id923917775?mt=8

アイキャッチ画像で使っているのは私のねこあつめの画像です。
やる事と言えば

  1. エサを置く
  2. 遊具を置く
  3. ネコをひたすら待つ

というだけです。

本当にこれだけ。

戦うとか、レベルアップとかはなく、興奮度も高くないですし、ハラハラドキドキもありません。
いくらネコが大好きと言っても、このゲームでそこまでの興奮はないでしょう。

開発者の方もある記事で以下のように言っています。
自身も猫が大好きという高崎さんだが、「正直に言うと、なぜこれほど人気が出たのか分からない」という。
参照:http://www.cnn.co.jp/tech/35067131.html

「ネコのキャラクターとしての引きの強さ」はもちろんあるでしょうが、もう少し掘り下げて自分なりに考えてみます。

スキマ時間のスキマ時間

人にはどんな人にもスキマ時間があります。
スマホゲームなどの多くはこのスキマ時間を使わせるものが主流です。

もちろん中毒性が高く、家でもスマホゲームというのはあるでしょう。
今やロマサガだってスマホの時代ですので、ロールプレイングゲームは違うとも言い切れませんが、それでも据置型ではないので、ライトユーザ寄りだとは思います。

会社の行き帰りやお昼休みのちょっとした時間に、サッと楽しめるメリットはあります。
スマホゲームの本流はやはりそこだろうと思います。

では、ねこあつめは?

このスキマ時間のさらに詳細なスキマ時間でも、ゲームでの必要な事を十分にできるというのはメリットです。
トイレの中とか、お昼休みで一通りネットニュースを見た後の何も考えない瞬間とか、寝る前の僅かな時間とかなんとか…。

何でもいいですが、「無駄な時間」とは言いませんが、1分以内の細切れの時間というのは生活しているとどうしてもあります。

いかに分単位の過密スケジュールをこなしている人がいたとして、より詳細にみればこういうスキマの時間はあるでしょう。
これもないという人はトイレすらスケジュール管理されていたりする人です。
多くの人はそれはないでしょうし。

このゲームは、そのほんの僅かな時間で「餌やり」「ねこの確認」程度であれば十分できてしまいます。

私も一瞬の手持無沙汰の時、サッと立ち上げて餌やって、何が来たかを確認する程度です。
それでゲームとしてはほぼ完了。1分程度でしょうし、無理に止める理由も特にありません。
時間もかかりませんし、無理しなければお金もかかりません。

やらなければやらないで困らないけど、やっても大して困らないというゲーム。
多くの方はそうやって遊んでいるのではないかと思います。

狙ったかどうかは分かりませんが、スキマのスキマのスペースを上手に突いていると感じました。

時間はどこまで微分できるか

情報過多な時代だけに、これは意識しておくべきなんでしょうね。

コンテンツ作りにしても、こういうゲームとかもそうでしょう。
6秒動画というのも流行りましたが、6秒だからこそ軽く受け入れられるというのもあります。

これを4秒にしてどうか?3秒なら?2秒なら?と微分していくと、「こんなに短いのは意味ない」という所に行きつくのかもしれません。
逆に6秒すら長いかもしれません。

総務省が出した調査結果です。
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01iicp01_02000028.html

  • スマートフォン(スマホ)の利用率が6割超に
  • モバイル機器からのインターネット平均利用時間は50.5分。平成24年比で34%増加。(主にスマホ利用率上昇によるもの)
  • 年代別では、10代及び20代のソーシャルメディア利用の行為者平均時間が長く、行為者率も高い(10代平日:117.4分、50.7% 20代平日:91.1分、56.3%)

という結果が出ています。

10代の人をターゲットとし、約2時間のソーシャルメディア使用時間の内、何分間をこのアプリに時間を使ってもらうか?
10分となると大変だが、午前午後で2分ずつ、合計4分使ってもらうことを目標にしたい
だからこういうものにしよう

ということを意識して、何分まで時間を細切れにできるのか?までしっかり考えて設計していかないといけないなと思いました。

デバイスを手から離さない人が多い中、情報に触れる事、時間をつぶすことは大きな苦ではなくなりました。
それでも潰したい時間を見つけてそこにコンテンツを突っ込めれば、確かにねこあつめ級のヒットはあり得ると感じました。

原理原則

どこの時間を使わせるかを意識する


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